生きて息してればそれでいい
こんばんは
断酒142日目、禁煙0日目。
喫煙者の相談を喫煙所で聞いていると、こうなる。
かけるさんが昨日のブログで、
事故の時の古傷が痛むってことを書かれていて、
娘も頭痛持ちだなあと思って、書く。
娘が小学校一年生の時の話。
一緒に100円ショップに買い物に行ったんです。
エスカレーターを降りた時、
娘がなんかかわいいものでも見つけたのかちょっと小走りで左側に。
私が一瞬背中を向けて目指すものに向かったときに、
後ろから泣き声が聞こえてきて。
娘が転んだのか、
額から結構血が出ていた。
お店の人が一応救急車を呼んでくれて、
大げさだなあと思いつつ乗って、
最寄りの病院に。
何しろ娘、
3才の時に川崎病で入院してから、
病院が大嫌いに。
その時も、
入院しない？家に帰れる？
って、ずっと聞いてました。
その最寄りの病院の院長先生が、
脳外科の出身の先生で。
別の若いお医者さんが、
傷の手当てをしてくれてたんだけど、
ふらっと通りかかって、
こんな怪我して大人しいのは変だね
って、レントゲン撮ったんですよね。
先生に呼ばれるのを娘と待ってる間にも、娘は泣かずに、
なんか鼻水が出るというので、
ティッシュの持ち合わせがない私は、ハンカチでちょちょっと拭いてあげたりしてて。
その時娘は車椅子に座ってたんですが、
先生に呼ばれる頃はもうほとんど眠ってるみたいにじっとしていた。
院長先生は、私が部屋にはいるなり、
｢お母さん、これ、刺さってるよ｣って。
娘がお店で泣いていたのは、
シールとかがずらりと引っかけて並べてある、
ステンレスの棒のついた棚の前。
鼻をかませたって言ったら、怒られた。
そのまま大学病院のICUに搬送されて入院。
救急車の中でもう娘は意識がなくって、
私は手を繋いでいるしかできなかった。
大学病院に着いて、娘はICUに、
私は入院手続きとやらで離ればなれになってしまって、
私はずっと泣いてた。
その時には私たち夫婦はだいぶおかしくなっていたけど、夫も呼んで。
先生に怒られた。
そんなに泣いてたらお子さんが不安になるでしょうって。
それで泣くのをやめた。
いつもと同じ顔でICUに行ったら、
娘の意識が戻っていた。
頭に包帯巻いて酸素マスクつけて点滴していた。
その頃はめちゃくちゃな癇癪持ちだった娘。
頭に巻いてた包帯や酸素マスクを、
うっとおしい！って取ってしまったり、
アイスが食べたいと言ってみたり。
ICUの看護婦さんは、全部いいですよって。
だからアイスを買ってきて食べさせてあげた。
もう一度レントゲン撮って、
先生の話を聞いてみた。
眉頭から脳の中央に向かって頭蓋骨を貫通し、
7センチくらいの深さで刺さってる。
あとから本人にも聞いたが、
本人は刺さったのは知ってた。
見ていた知らない男の子が
「パパー、あの子刺さってるよ」
って言ってたからだって。
入院したくなくて、黙ってた。
刺さったあと、とっさに自分で抜いたって。
その数日後、開頭手術をして、
異常がないことが判明するのですが。
あと、数センチずれていたら、
もしくは刺さったのが木の棒のような折れやすいものだったら、
即死か、よくても後遺症が残っていたって。
１ヶ月くらい入院して、
そのあと２ヶ月くらい学校にいかなかった。
最初の病院で止血して帰されてたら、生きてなかった。
あと数センチずれてたら、
生きてなかった。
でも今、ぴんぴんして生きてる。
その時からほんとに、
子供は生きて息してるだけでいいと思った。
事故に遭われた方、
体が弱かった方、
そんな皆さんのことを世界で一番好きな誰かは、
そんな皆さんのことを
生きて息してるだけでいいと思っています。
勉強しなかろうが、
家事が苦手だろうが、
スマホゲームばっかりやっていようが、
結局、生きて息してて、
できれば笑ってれば、それでいい。
あと
どんな人にも、
その人のことが世界で一番好きだと思ってる人がいて、
その人が悲しむから私は人に意地悪をしない。
だって私、
娘が学校や職場で誰かから傷つけられたりしていたら、
とてもとても悲しいと思うから。
私は娘に育てられました。
このことを文章にしたの、初めてです。
入院してるときも、退院したあとも、
たくさんいろんなことがあったけど、
この日のことは
いまでも時々思い出して、
足の下に急に深い穴が開いたような気持ちになる。
開頭手術してくれた脳外科の先生は、とても腕が良くて
患者のことをよく考えてくれる方でした。
感謝しかありません。
今日はなんかシリアスな話になっちゃった。
お読みいただきありがとうございました。
おやすみなさい。
師走ですし、
皆さんもお忙しいと思うので、
怪我などにはご注意くださいね。
